2026.08.28
みなさん、こんにちは!街の屋根やさん加古川店です😊今回は姫路市のお客様より、「雨漏りしているので、一度屋根を見てほしい」とのご相談をいただきました。屋根診断士が現地調査を行ったところ、雨漏りの原因は屋根の谷部分に施工されている銅板製谷板金でした。さらに、屋根にはすでに製造終了とな…

今回は、姫路市で屋根点検を行ったところ、瓦そのものは比較的きれいだったものの、屋根の谷部分に設置されていた銅板製の谷板金に経年劣化が進んでいることが判明した住宅の施工事例をご紹介します。
現在は雨漏りしていない状態でしたが、調査を進めると、将来的な雨漏りにつながる可能性がある箇所が見つかりました。
そこで今回は、劣化した谷板金を撤去し、下地の防水処理をやり直したうえで、耐久性に優れたガルバリウム鋼板製の谷板金へ交換しました。
「雨漏りしてから直す」のではなく、「雨漏りする前に屋根の状態を確認しておく」。
今回の工事は、まさにその大切さを感じていただける施工事例です。





今回の現場となったのは、木造2階建ての戸建て住宅です。
お客様は中古物件であるこちらの住宅を購入され、数年前に引っ越してこられました。
そのため、住宅の正確な築年数については分からないとのことでした。
ただ、以前の住人から「何度か屋根の補修をしたことがある」と聞いていたそうです。
【お客様談】
👉数年前にこの住宅を購入し引っ越ししてきた。
👉今のところ雨漏りはない様に思う。
👉ただ、屋根に不具合が無いか気になり問い合わせしました。
雨漏りなどの目立った症状が出ていなくても、現在どのような状態になっているのか確認しておくことは大切です。
そこで今回は、お客様のご要望に合わせて、屋根全体の状態を確認する点検・調査を行うこととなりました。
【関連記事】
👉街の屋根やさんの無料点検でお住まい全体の不安も解消
今回の住宅に使用されていた屋根材は、釉薬和瓦でした。
釉薬和瓦とは、瓦の表面に釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質の材料を施して焼き上げた瓦です。
表面が滑らかで、色合いや光沢が長く保たれやすいことから、現在でも多くの住宅で使用されています。
【関連記事】
👉粘土瓦・コンクリート瓦・セメント瓦、瓦の種類・見分け方とメンテナンス方法
今回、屋根面を確認したところ、瓦自体には大きな割れやズレなどは見受けられず、比較的きれいな状態でした。
一見すると「まだまだ問題なく使えそう」と感じる屋根です。
しかし、屋根には瓦以外にも、雨水を処理するための重要な部材が取り付けられています。
今回の点検では、その中の一つである”谷板金”に注目しました。
屋根には、左右の屋根面が内側に向かって接するような部分があります。
この部分を”谷”と呼びます。
谷部分には屋根に降った雨水が集まって流れるため、雨仕舞(あまじまい)を考えるうえで非常に重要な場所です。
そして、その谷部分に設置されている金属製の板が”谷板金”です。
簡単に言えば、谷板金は「屋根に集まった雨水を安全に受け止め、雨樋などへ流すための水路」のような役割を担っています。
そのため、瓦がきれいであっても、谷板金に問題があれば雨漏りにつながる可能性がある為、屋根のチェックポイントの1つなんです(^^)!
【関連記事】
👉知っておきたいお住まいの各部位の名前
今回の住宅に設置されていた谷板金を確認すると、銅板製のものが使用されていました。
銅は以前から屋根に使われてきた金属で、非常に長い歴史があります。
しかし、長い年月が経過すると、銅板にも劣化症状が現れてきます。
今回も谷板金全体に変色が見られ、所々、板金の厚み自体が薄くなっていることが確認できました。
銅板そのものが直ちに悪いということではありませんが、長年使用された谷板金では、次のような症状に注意が必要です。
【銅板製の谷板金の注意点!】
特に注意したいのが、雨水が集中して流れ落ちる場所ほど劣化の影響を受けやすいという点です。
今回の谷板金も、雨水が最も多く流れると思われる部分では、かなり劣化が進んでいました。
「今は穴が開いていないから大丈夫」と判断するのではなく、穴あきする可能性がある場合には、今後の雨漏りリスクを考えた対策が必要です。
さらに点検を進めると、谷板金と瓦が接する部分に塗り込まれていた漆喰の剥がれも確認されました。
屋根でいう「取り合い」とは、異なる部材同士が接する部分のことです。
今回の場合は、谷板金と瓦が接する部分が取り合いとなります。
この部分の漆喰が剥がれているからといって、すぐに雨漏りするとは限りません。
しかし、漆喰の剥がれが起因し起こりうるリスクは以下の様に多々ある為、注意が必要です(>_<)💦
今回の点検では、幸いにも谷板金周辺から現在雨漏りしている状況は確認されませんでした。
しかし、谷部分に見受けられた劣化は以下の様な懸念事項から改善する必要がありました。
【谷部分の劣化から懸念される事項】
そのまま使用し続ければ、今後様々なリスクが高まることが考えられました。
そこで今回は、劣化した銅板製谷板金を交換し、ガルバリウム鋼板製の谷板金へ入れ替える工事をご提案しました。
お客様には「現在雨漏りしていないからこそ、今の段階で対処しておけば、突然の雨漏りに慌てる可能性を減らせます」と、今回の工事を行う意味についてご説明しました。
近年増加傾向にあるゲリラ豪雨など、短時間に大量の雨が降るケースを考えても、屋根の雨水が集中する谷部分を健全な状態にしておくことは重要です。
これらの内容をご説明したところ、お客様にも十分ご納得いただき、工事をご依頼いただくこととなりました😊!
【関連記事】
👉屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法
工事着工後、最初に行ったのは既存の銅板製谷板金の撤去です。
谷板金は瓦の下に入り込むように設置されているため、谷板金だけをいきなり引き抜くことはできません💦
周囲にある瓦を一度取り外し、谷板金を撤去できる状態にします。
この作業で最も気を付けなければならないのが、既存瓦を破損させないことです。
長年屋根に設置されている瓦は、撤去時の衝撃などによって割れる可能性があります。
そのため、一枚ずつ周囲の状態を確認しながら、慎重に作業を進めていきました。
既存の谷板金を撤去した後、その下にある防水紙の状態を確認しました。
すると、谷下部分の防水紙には、経年劣化による亀裂・破れが確認されました。
これは今回の工事にて、確実に改善しておきたい重要なポイントです!
屋根には、万が一瓦の隙間などから雨水が入り込んだ場合に備えて、住宅内部へ雨水が到達するのを防ぐ「防水紙」があります。
しかし、防水紙自体が劣化して破れていれば、本来の防水機能を十分に発揮できません💦
特に谷部分は雨水が集中するため、防水紙の状態には注意が必要です(>_<)!
その為、今回は谷板金の交換だけで終わらせず、谷下部分の防水紙も新しく敷き直すことにしました!
今回敷き直しに使用した防水紙は”改質アスファルトルーフィング”です。
改質アスファルトルーフィングとは、アスファルト素材をベースに防水・耐久性能を高めた屋根用の防水シートを指します。
防水紙の敷き直しが完了すると、新しい谷板金を取り付けていきます。
新しい谷板金を取り付けする際に注意する箇所が、2階外壁との接点です。
このような壁際部分では、谷板金をただ取り付けするだけではなく、外壁側に対し立ち上げて納めることが重要です!
屋根工事では、こうした「見えなくなる部分」の納まりが非常に大切なんです😊!
新しい谷板金の固定には、”吊子(つりこ)”という部材を使用しました。
【吊子を使った固定とは?】
谷板金本体を直接固定するのではなく、専用の吊子を下地に固定し、その吊子で谷板金を保持する固定方法です。
谷板金は雨水を受ける重要な部材だからこそ、固定方法についても現場状況に合わせて施工することが非常に重要となります!
谷板金の先端部分は、屋根の入角形状に合わせて加工しました。
谷を流れてきた雨水が、雨樋を飛び越えてしまう様な位置になってしまえば、せっかく谷板金を交換しても十分な雨仕舞とは言えません。
そこで、実際の屋根形状と雨樋の位置を確認しながら、谷を流れてきた雨水が雨樋へ適切に落ちるラインになるように谷板金の先端を納めています。
こうした細かな加工も、谷板金交換工事では重要なポイントです。
新しい谷板金を取り付けた後、谷板金の両側面には谷シーラーと呼ばれる止水部材を取り付けました。
谷シーラーは、谷板金と瓦の間にできる隙間を埋め、雨水が入り込みにくくするための止水部材です。
今回は、従来のように谷の小口へ漆喰を大量に塗り込む方法ではなく、谷シーラーを採用しています。
特に谷周辺は雨水が集中するため、瓦との取り合い部分まで丁寧に処理することが重要となります(^^)!
すべての工程が完了し、今回の谷板金交換工事が無事完工となりました。
今回交換した谷板金には”ガルバリウム鋼板製”の谷製品を採用しています。
「中古住宅なので屋根の状態が分からない」
「以前に補修したけれど、本当に直っているか気になる」
「雨漏りはしていないけれど、屋根が古くなっていないか心配」
「瓦はきれいだけど、谷板金など細かな部分まで見てほしい」
このような場合には、一度屋根の状態を確認しておくことをオススメします。
屋根は普段の生活ではなかなか目にすることができません。
だからこそ、実際に屋根を確認し、今すぐ修理が必要なのか、しばらく様子を見ても問題ないのかを判断することが大切です。
屋根のことで少しでも気になることがありましたら後回しにせず、一度お気軽にご相談下さい📞
早めの点検が、大きな修理を防ぐきっかけになることがあります!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん加古川店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.