2026.08.27
高砂市で、空き家になっている平屋住宅の管理をされているお客様から、カラーベスト屋根の状態を一度しっかり見てほしいとのご相談をいただきました。普段住まわれていない建物は、小さな傷みが見えにくいまま進みやすく、気づいたときには修繕範囲が広がっていることも少なくありません。現地に伺うと…

このようなご相談をいただいたことが、今回の工事のきっかけでした。
しかし、こちらのお住まいには一つ大きな特徴がありました。
それは、屋根の勾配が非常に急だったことです。
屋根の勾配とは、簡単にいうと「屋根の傾斜の角度」のこと。
傾斜が緩やかな屋根であれば、屋根の上に上って状態を確認できますが、今回のお住まいは安全上、通常の方法で屋根面を歩いて点検することが難しい状態でした。
そこで今回は、屋根を無理に歩いて調査するのではなく、ドローンを使用して屋根全体を上空から確認。
その結果、屋根全体の色褪せだけでなく、棟際の屋根材のズレなども確認することができました。
最終的には、今後の長期的な安心を考え、既存スレートを撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するカバー工法をご提案。
新しい屋根には、㈱ディートレーディングの”ディプロマットⅡ”を使用した工事事例をご紹介させて頂きます。





今回のお住まいは、築約30年の戸建て住宅です。
施主様によると、約10年前に外壁と合わせて屋根の塗装工事も行われたとのことでした。
そのため、これまでは「しばらくは大丈夫だろう」と考えておられたそうです。
ところが、年月が経過するにつれて、少しずつ屋根の色褪せが目につくようになりました。
【お客様談】
👉「最近、屋根の色褪せが気になり始めました。」
👉「今後も長く安心して住み続けたいので、屋根はできるだけ綺麗にしておきたい。」
👉「点検も兼ねて調査をしてほしいのですが、屋根の角度が急なので、見てもらえる会社を探していました。」
急勾配の屋根でも、安全に状態を確認してほしい。
そんな施主様のご希望から、今回の屋根調査がスタートしました。
実際に現地へお伺いすると、施主様がお話しされていた通り、屋根の角度はかなり急な状態でした💥
このような屋根では、無理に上ってしまうと、転落などの重大な事故につながる可能性があります💦
そのため、今回はドローンを使用した屋根点検・調査を実施しました!
弊社には、国家資格である”二等無人航空機操縦士”の有資格者が在籍しています。
また、国土交通省に対する飛行許可申請も行っているため、現場状況に応じてドローンを使用した空撮調査を行うことが可能です。
屋根に上れないからといって、屋根の状態が確認できないわけではありません。
上空から屋根全体を撮影することで、地上からでは見えにくい場所まで確認でき、必要な工事をご提案することが可能です😊!
ドローンによる調査を行ったところ、今回の屋根には”スレート屋根材”が使用されていることが確認できました。
スレートとは、セメントなどを主原料として板状に成形した屋根材で、一般住宅でも多く使用されている屋根材です。
【スレート屋根の特徴】
今回の屋根も、築年数や前回塗装からの経過年数を考えると、そろそろ屋根の状態を詳しく確認しておきたいタイミングでした。
屋根全体を確認すると、施主様が気にされていた様に、スレート屋根の色褪せが広範囲に進んでいる状態でした。
約10年前に塗装されていることを考えると、塗膜が長年にわたって紫外線や雨風を受けてきたことが分かります。
色褪せは単なる「見た目の問題」と思われがちですが、屋根の塗膜が劣化しているサインの一つでもあります。
【スレート屋根の色褪せで懸念されること】
さらに今回の屋根には”天窓”も設置されていることが分かりました。
天窓とは、屋根面に付帯する窓の事を指します。
天窓は室内に自然光を取り入れられる便利な設備ですが、屋根に開口部を設けているため、屋根本体とは別に状態を確認する必要があります。
【天窓がある屋根面で確認しておきたいポイント】
今回はドローンを使用して、こうした細かな部分までできる限り確認しました。
さらに細部を確認していくと、棟際のスレート屋根材にズレが発生している箇所も確認できました。
棟とは、屋根の一番高い部分や屋根面取り合いにあたる部位です。
屋根材のズレは小さな症状に見えるかもしれません。
しかし、屋根材は本来決められた位置関係で重なりながら雨水を下へ流すように施工されています。
【スレート屋根材のズレによって考えられるリスク】
もちろん、ズレを確認したからといって、すぐに雨漏りしているとは限りません。
しかし、今回のように色褪せが全体的に進み、さらに屋根材の破損も見受けられる場合には、今後を見据えた対策を考える必要があります(>_<)!
今回の調査結果を踏まえ、既存スレート屋根のカバー工事をご提案しました。
「色褪せしているなら、もう一度塗装すればいいのでは?」
そう思われる方も多いと思います。
もちろん、屋根材の状態によっては塗装が適しているケースもあります。
しかし今回は、以下のような複数の条件がありました。
【屋根カバー工法をご提案した背景】
そのため、単純に「色を塗り直す」よりも、新しい屋根材を重ねて屋根全体を一新するカバー工法の方が、施主様のご希望に合っていると判断しました。
長期的な耐久性だけでなく、施工方法や費用面まで含めて総合的にご説明を実施。
施主様にも内容をご理解いただき、今回の工事をご依頼いただくこととなりました😊!
【関連記事】
👉屋根カバー工法のメリットとは?費用相場や適した屋根材を厳選してご紹介!
工事着工後、まずは外部足場の組立に合わせて、屋根面足場も設置しました。
屋根面足場とは、急勾配の屋根上で職人が安全に作業するために設ける屋根面に対する足場です。
急な屋根で足元が安定しないまま作業を行えば、施工品質だけでなく職人の安全にも影響します💥
【屋根面足場によって低減できるリスク】
「足場にそんなに費用がかかるの?」と思われることもありますが、屋根工事では安全に作業できる環境を整えることそのものが大切な工事の一部となっているんです(>_<)!
屋根面の作業に入り、まずは棟部や壁際などに取り付けられている既存板金部材と内部の木下地を撤去していきます。
カバー工法では既存屋根をすべて撤去するわけではありません。
ですが、屋根の端部や納まりに関係する部材までそのまま残してしまうと、新しい屋根材が綺麗に施工できない場合があります。
【板金・下地を撤去する理由】
この様に、屋根工事における施工品質を高めるにも既存板金類の撤去は必要な工程となっています(^^)!
既存の板金・下地撤去が完了した後は、屋根面全体に新しい防水紙を敷設します。
新しい防水紙には”改質アスファルトルーフィング”を使用しています。
防水紙は屋根材の下に隠れるため、完成後には目にすることができませんが、屋根にとって非常に重要な存在です。
万が一屋根材の下へ入り込んだ雨水を室内へ通さないための「二次防水層」の役割を担います。
【改質アスファルトルーフィングの特徴】
屋根工事では、完成後に見えなくなる部分に使用する材料や施工方法が非常に重要なんです(>_<)!
【関連記事】
👉ルーフィングとは?種類・役割・選び方・費用など屋根の防水完全ガイド!
防水紙の施工後、屋根材を施工する前に各所の板金部材を取り付けていきます。
今回特に注意したのが、天窓まわりです。
天窓は屋根の中でも雨漏りリスクが非常に高いため、徳に雨水の流れを意識して施工を進める必要があります。
そこで、天窓周辺には新たに捨て板部材を取り付けました(^^)!
捨て板とは、仕上げ材の下側に設置する板金部材を指します。
表面には出ない部材ですが、雨水を適切な方向へ流すために重要な役割を担っています!
【天窓まわりの捨て板部材の役割】
屋根に天窓がある場合は、屋根材本体だけを見るのではなく、天窓と屋根が接する部分をどう仕上げるかが非常に重要なポイントです!
【関連記事】
👉雨漏りをさせないために、雨水を積極的に誘導して排水させる雨仕舞い
各所の下準備が整ったところで、いよいよ新しい屋根材を施工します。
今回使用した屋根材は”㈱ディートレーディングの「ディプロマットⅡ」”です。
既存のスレート屋根とは異なる素材感となり、屋根全体の印象も大きく変わっていきます。
【ディプロマットⅡの特徴】
今回のように既存屋根の上から施工するカバー工法では、屋根材の重量も重要な検討ポイントです。
既存屋根を活かしながら新しい屋根材を重ねるため、建物への負担を考慮して屋根材を選ぶ必要があります(>_<)!
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屋根材の施工が進んだ後は、各所の仕舞作業に移ります。
屋根工事でいう”仕舞(しまい)”とは、屋根材の取り合いや屋根と外壁などが接する部分を、雨水が入り込まないよう適切に納めて仕上げる作業のことです。
まずは谷部の小口に見切り部材を取り付けました。
【谷部小口に見切り部材を取り付ける理由】
屋根は上から見下ろすことが多いため、こうした細かな端部処理も完成時の印象を左右することとなります!
【関連記事】
👉板金工事とは?屋根工事との違いや費用相場、必要なタイミングを解説
続いて、棟部分の仕上げに進みます。
棟には新しい”棟包板金”を取り付けました。
今回使用した棟包板金は”ガルバリウム鋼板製”です。
【ガルバリウム鋼板製棟包板金のメリット】
棟部分は屋根の中でも風の影響を受けやすい場所です。
そのため、単純に板金を取り付けるだけではなく、下地・固定方法・板金の重なりなどを含めて丁寧に仕上げることが重要です。
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1階部分の下屋根と外壁が接する壁際部分には”新しい水切り部材(雨押え板金)”を取り付けました。
屋根と外壁がぶつかる部分は、外壁内部の柱や梁を通じて雨漏りが発生しやすい箇所となります💦
新しい雨押え板金は、外壁に対してビスでしっかり固定し、さらに外壁と水切り板金との接点には中仕込みのシーリングを打設ました。
シーリングとは、部材同士の隙間を埋めるゴム状の防水材です。
【水切り板金施工時に注意したい雨漏りリスク】
この様な細かなリスクを一つずつ確認しながら施工することで、屋根全体の雨仕舞を万全なものになります!

施工前は、屋根全体の色褪せが目立ち、所々では屋根材の破損やズレも確認されたスレート屋根でした。
今回のカバー工法にて、既存屋根の上に新しい”防水紙”と”金属屋根材”を施工。
新しい屋根材には”ディプロマットⅡ”を使用したことで、屋根全体が美しく落ち着いた印象へと生まれ変わりました。
また、屋根材本体のみならず、棟や壁際などの板金も一新したことで、これから長く住み続けるための屋根として、より安心できる状態へと改善することができました😊✨
「屋根の色褪せが気になってきた」
「以前塗装したけれど、そろそろ次のメンテナンス時期かもしれない」
「急勾配の屋根なので、点検してもらえない」
「屋根に上らずに状態を確認してほしい」
このようなお悩みをお持ちでしたら、まずはお気軽にご相談ください!
屋根工事は、雨漏りしてから直すだけがメンテナンスではありません。
雨漏りが発生する前に屋根の状態を確認しておけば、症状が小さいうちに対策できる可能性があります!
「最近、屋根を見ていないな」「屋根の事が気になるな」と感じた時こそ、一度専門業者による点検を検討してみてはいかがでしょうか?
私たちは、屋根の状態を丁寧に確認し、必要な工事・不要な工事を含めて分かりやすくご説明することを大切にしています。
「大切なお住まいをこれからも長く守っていくために・・・。」
屋根の色褪せや急勾配屋根の点検、スレート屋根の劣化、カバー工法について気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください📞
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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